工業用掃除機には、乾式、湿式、乾湿両用といった大まかな吸引機能の分類があります。それぞれ吸引できるものとできないものがありますので、その違いについてご説明します。

乾式とは?

乾燥しているもの、表面に水分の無いものを吸引できます。

吸引できるもの ゴミ、埃、粉塵、原料粉、金属の切粉、溶材、石ころ、土など
吸引できないもの 液体、濡れているもの、湿っているもの

湿式とは?

液体、濡れているもの、湿っているものを吸引できます。

吸引できるもの 水、油など流動性ある液体
汚泥、油混じりスラッジ、レトルト状態(ケチャップ程度)で流動性あるもの
吸引物の表面が濡れている状態のもの、切削油の付いた金属切粉、油で揚げたポテトチップ片状態
水分はあるが比較的さらっとしたもの、キャベツのみじん切り状態のものなど
吸引できないもの 手のひらで握ると団子状態になるもの、グリス状態、接着剤などの流動性のないもの

乾湿両用とは?

乾式でも湿式でも使用できる掃除機です。
乾湿自由自在に吸引できる同時吸引型と、乾式・湿式のいずれかを選択して吸引する選択吸引型があります。

注1:絶対に吸引してはいけないもの

  • 有機溶剤、揮発性、引火性のある物質や薬品、粉体など
    (例:ガソリン、シンナー、ベンジン、灯油、塗料など)
  • 爆発性のある物質、爆発の可能性ある粉体、薬品、液体など
    (例:マグネシウム、アルミニウム粉、亜鉛、チタン、火薬など)
  • 高温度の粉体、薬品、液体など
    (例:火の着いた吸殻、火の粉のある焼却灰、マッチなど)
  • 強酸性・強アルカリ性の粉体、液体、薬品など
    (例:硫酸、塩酸など)
  • 粘着性・潮解性の高い物質、流動性のない液体、汚泥、薬品など

注2:ご使用場所の制限

  • 防爆地域内、危険物保管場所内、引火性爆発性ある物質がある周辺
  • 雨中、屋外
  • 極端な高温・低温・多湿、高濃度飛散粉塵の漂う環境下

※ご不明な点はお問い合わせください。

工業用掃除機の型式の意味と使用方法について

乾湿両用同時吸引型 乾式・湿式いずれも使用可能です。
粉→水、水→粉と、自由自在に同時に吸引することができます。
乾式フィルターを装着したまま湿式使用が可能です。乾式・湿式の使い分け(フィルターの着脱による)の必要はありません。
乾湿選択切換吸引型 吸引物の状態を判断し、乾式吸引か湿式吸引か、いずれか一方を選択して吸引できます。
乾式・湿式いずれも使用可能ですが、同時吸引型のように粉→水と自由自在に吸引できません。
乾式フィルターの着脱(乾式はフィルターを装着して、湿式は乾式用フィルターを取外して)で使い分けをします。
乾式吸引専用型 乾式用途の専用機種です。
湿式吸引専用型 基本は液体専用機種です。
湿式用途を主とされるときは、乾湿両用型をお使いください。
液体専用型 湿式吸引専用型の分類に含まれますが、液体のみしか使用できません。
濡れたもの、湿ったものも吸引できません。